モデリングソフトとして非常に優秀なRhinocerosですが、全く触ったことのない方からしたらとっつきにくいものです。建築に範囲を絞れば、まだまだ3Dに慣れない方も多いと思います。
この記事では、「Rhinocerosをどのように学べばいいか」という点で私が実際に行ったチュートリアルを紹介したいと思います。
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建築設計で使うためのRhinocerosの勉強方法
勉強方法といってもただやみくもにソフトをいじるだけでは基本的なことが抜け落ちてしまいますね。
実際に「どのようなことにソフトを使うのか」を意識して目標を設定しましょう。この記事では建築の設計プロセスの中でのRhinoceros利用を前提としているため下記が目標となります。
- Rhinocerosがどのようなソフトか理解する
- Grasshopperを触る前に知っておきたいRhinocerosモデリングを理解する
Rhinocerosだけで始めから終わりまで完璧にモデリングできるようにはならなくてもよいということです。
パソコンがまだの方は学生・社会人問わず使える建築業界でのパソコン選びのポイントを考えてみたもおすすめです。
建築の実務で利用するために意識すること
私は今でこそRhinocerosやGrasshopperで様々なプラグイン、プログラミング(pyhonやC#)を組み合わせて実務を行っていますが、習得の挫折経験もあります!
はじめは何がなんなのか訳わからないと考えながら触っている時もありました…
使えるようになった今では、習得自体にはそこまで時間はかからないように思います。このソフトがどんなソフトか理解し、自分がどのような使い方を目標としているのかをクリアにしながら触っていくことが重要であるかと思います。
RhinocerosとGrasshopperを実務で使えるようになるためのポイント
- はじめからすべてを理解しようとしないこと!
- ソフトウェアを使って何をしたいかを意識する!
- 目的に合わせて手を動かしてみる!
Rhinocerosがどのようなものかざっくり理解する
まずはRhinocerosがどのようなものか理解したいですね。公式のチュートリアルが便利です。User’s Guide (クリックで公式チュートリアルへ飛びます)
公式ユーザーガイドのリンクへ飛ぶとした次の様な項目があります。
このセクション1~12をすべてこなしましょう。ここでは、Rhinocerosの基礎をしっかりと学ぶことができます。
スキル習得に共通して言えることですが、始めから完璧を目指さず「こんな機能があるんだなー」という意識が重要です。
やり切ったらすでにRhino触れると言っていいくらいのボリュームなので、機能を知ることに重きを置いてください。
Grasshopperを触る前に学びたいRhinocerosモデリングとは
次のステップは、「Grasshopperでの検討出来る程度のRhinocerosモデリング」についてです。
Grasshopperとか全く聞いたことがないよって方は次の記事を確認ください。
Grasshopperとはモデリングや解析を簡単に数値制御によって行うことができるビジュアルプログラミングツールです。要するに、難しいプログラミング言語を知らなくても視覚的にプログラムを作って、モデリングや解析ができちゃう便利なツールです。
Grasshopperを触る前に「Rhinoで建物のモデリング」ができるようになっておくと何かと便利です。Grasshopperはモデルを自動作成できますが、少しだけ修正するなど細かい作業にはあまり向いていません。
以下のリンクへ飛んでください。Grasshopper習得前に知っておきたいRhinocerosの知識はそれで充分です。公式チュートリアル集 (クリックでリンク先へ飛びます)
こんなページに飛ぶかと思います。
このページをスクロールしますと、簡単な建物についてのチュートリアルがあります。そのリンクをクリックすると1時間の動画チュートリアルへ飛びます。
この簡単な建物の作り方をなんとなくでもいいので理解して下さい。
あくまでも我々が目標にしているのはこの建物ではなく、Grasshopperを学ぶ前のモデリングについて知っておきたいことの確認です。
もし挫折しそうな方は無理しないでください!GrasshopperはRhinocerosの卓越したスキルがなくても習得できます!
細かいモデルの調整はGrasshopperよりもRhinのほうが向いているので、「ある程度はモデリングスキルを付けたほうがハンドリングいい!」というイメージで問題ありません!
余裕があれば少し難しいRhinoチュートリアルも
余裕のある方は既に紹介した下記のリンクへ飛んでください。
User’s Guide (クリックで公式チュートリアルへ飛びます)
下記のチュートリアルがあります。これは設計に応用できる内容なのでこなしてみてください。
- ロフトとスイープ – ボート:曲面屋根などに応用できます
- ブロック – メカニカルパーツ:ディテールの検討に応用できます
ここまで来たらもう建築設計でRhinocerosを使うために必要なの基本スキルは完璧です。
2.まとめ
この記事では下記の目標を設定してRhinocerosの学習方法をまとめました。
- Rhinocerosがどのようなものか理解する
- Grasshopperでの検討ができる程度のRhinocerosモデリングを理解する
いままでとっつきにくくてあきらめていた方もこの記事をファーストステップとして3Dにあかるい人材を目指しましょう。
次のステップはGrassshopperの習得を目指します。実際に取り組んだ書籍の紹介です。ソフトウェアの理解は進んだので、モノを作れるようになるステップへ進みましょう。
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