「Blender始めたいけどどんなパソコンを買っていいか分からん!」という人向けに記事を書きました。
はじめの一歩から後悔したくない人は読んでいってください!
3DCGソフトのBlenderを学びたいと考えたとき、最初に必要となるのが「Blenderに適したパソコン」です。
Blenderを動かすためのPCは特にグラフィック性能が重要で、一般的なPCでは動作が遅くなってしまうことも。
この記事では、初心者がBlenderを快適に使用するためのパソコンの選び方を基本的なことから詳しく解説していきます。
自分に最適なパソコンを見つけ、効率よくBlenderを学びましょう!
- Blender用パソコンで大事なパーツの説明
- Blenderの作業とパーツの関係性
- ノートorデスクトップのどちらを選ぶか
- 予算に合わせたBlenderPCのスペック
Blender初心者が知っておくべきパソコンの基本知識
まずはBlenderに適したパソコンの選び方の基礎から紹介します!
PCのパーツや特徴を知っておくと、自分に合うパソコンを選びやすくなります。
もし難しく感じたら読み飛ばしても大丈夫です!
細かいことはいいから【これ買っておけばOKってノートパソコン】を知りたい方はこの記事を読んでみてください!
処理の速さに関係するCPUはシリーズ名と世代をチェック!
CPUはPC全体の処理を行う中心部分で、Blenderではモデリングやアニメーションの動作に影響を与えます。
Blender初心者におすすめなCPUはIntel Core i5やAMD Ryzen 5クラスです。
初心者さんであればこのクラスのCPUで十分にBlenderを始められます。
先を見越して少し余裕のあるパソコンを買う場合は、Intel Core i7やAMD Ryzen 7などのシリーズを選ぶのもアリです。
ここでひとつ大きな注意点を紹介します。
Intel Core i9-13900などのように「シリーズ名」と「世代名」がセットになっています。
なので、「Core i7搭載激安パソコン!」とか言って売られていても、世代が古くて性能が悪いケースがあるので気を付けるようにしましょう!
CPUは【シリーズ名+世代名】ですよ!ここはちゃんと覚えておいてくださいね!
画像やアニメーションの速度に影響するGPU
GPUはグラフィックスの処理を専門に行う部品で、特にレンダリング時に重要です。
性能の高いGPUがあれば画像やアニメーションを作るときの時間が短くなるとイメージして下さい!
もちろんプレビューの速度がアップするなど細かいところでボディーブローのように効いてくるので作業効率もアップします。
Blenderで快適に作業したい場合はNVIDIAのRTXシリーズ(例:できればRTX 3060以上)や、AMDのRadeon RXシリーズがおすすめです。
1-3. メモリ(RAM):データ処理を支える
メモリは、PCが同時に処理できるデータ量を左右するパーツです。
Blenderでの作業でお話しすると、重い作業や複雑なシーンを扱う際にメモリが多いほど快適です。
シーンの中に出てくるモデルが多くなったり複雑になると作業が重くなっちゃうのでメモリも大事なパーツです!
Blender初心者さんには16GBのメモリが最低限推奨されます!
シーンが複雑になる場合には、32GB以上も視野に入れると、作業のストレスが減るのでおすすめ。
データの保存場所とアクセス速度に関係するストレージ(SSDとHDD)
Blenderのプロジェクトファイルや3Dモデルの保存には、アクセス速度が速いSSDあると快適です。
最近ははじめからSSD搭載のパソコンが多いので、そこまで心配しなくて大丈夫ですよ。
Blenderの起動やデータの読み込みの速さを重視するなら、SSDをメインにし、容量不足を補うためにHDDを追加するのが一般的です。
最低256GB以上のSSDが搭載されているPCを選んで、1TB以上の外付けHDDがあると便利です。
ちなみに、HDDは外付けにしてバックアップを残すなど、こまめにデータ整理するのをおすすめします。
そもそもBlenderでの作業はどんなものがある?
パソコンの基本的なパーツについて理解できたと思いますが、ここで一度Blenderで行う作業を紹介します。
さまざまな種類の作業があって、作業ごとに大事なパーツが変わります。
作業内容についてなんとなくイメージできるようにしておけばPCスペックについてもイメージしやすくなります。
Blender操作の学習の中でよくやる基本的な作業を紹介します!
ここで紹介する画像や動画は7万円程度のノートパソコンで作っています。
コチラの記事にまとめているので読んでみてください。
3Dモデリング
3Dモデリングは、Blenderで最も基本的な作業のひとつです。
モデリングだけであれば、ミドルクラス以下のPCでも快適に行えますが、オブジェクトが増えてくるとメモリやCPUに負荷がかかります。
アニメーション
Blenderではオブジェクトを動かすアニメーション作成も可能です。
アニメーション作業はモデリングに比べてPCへの負荷が大きくなります。
特に、思い通りにアニメーションが出来ているか確認するためのプレビュー時にはGPUが重要な役割を果たします。
レンダリング
レンダリングは、作成した3Dシーンを最終的に画像や動画として出力する工程です。
この工程ではCPUとGPUの両方を駆使してリアルな質感やライティングを描写します。
高解像度でリアルな表現を求めるほど、CPUやGPUの性能が求められ、レンダリング時間も長くなります。
Blender用パソコンに必要なスペックとは?基本要件を解説
Blender公式からも推奨スペックが提示されていますが、使用する目的や用途によって異なります。
快適に作業できるパソコン性能は人によって確実に違います!
ここでは、Blenderを快適に動かすために必要なパソコンスペックをもう少し具体的に説明します。
Blender公式推奨スペックを確認してみよう
Blender公式が推奨するスペックは以下のとおりです。
このスペックは最低限必要なスペックではなく、これくらいあればある程度は快適ですよーというイメージです。
- OS:Windows 10 または Windows 11
- CPU:8コア
- GPU:8GBのVRAM
- メモリ:32GB
NVIDIA: GeForce 400 以降、Quadro Tesla GPU アーキテクチャ以降 (RTX ベースのカードを含む)、NVIDIA ドライバー。
AMD:GCN第1世代以降。
Intel: Broadwell アーキテクチャとそれ以降。グラフィックカードの製造元のWebサイトから常に最新のドライバーをインストールしてください。
要件と互換性 — blender.org
初心者におすすめのスペックを考えてみた
Blenderを始めたての人は基本的なモデリングや軽いレンダリングがメインの作業です。
要するに使い方を学びながら徐々に自分の作品つくりに移っていくわけです。
Blenderの基礎的な学習とモデリング練習をある程度快適にできるスペックはコチラです。
CPU | Intel:Core i5 最新世代 以上 AMD:Ryzen 5 最新世代 以上 |
---|---|
メモリ | 16GB 以上 |
GPU | GeForce RTX™ 3050 Laptop 以上 |
ストレージ | 256GB SSD 以上 |
このスペックであれば、シンプルな3Dモデリングやレンダリングも問題なく動作します。
アニメーションを追加する場合には、GPUをもう一段階上げるとより快適です。
Blender向けデスクトップPCとノートPCの違い:初心者にはどちらがベスト?
ここからは自分に合うパソコンを絞りこんでいくフェーズに移ります。
自分でパソコンを選んでいけるような情報を紹介します。
Blenderを始めるためのPCを選ぶ際、まず決めないといけないのがデスクトップPCとノートPCのどちらを選ぶかということです。
これは人によって答えが変わりますし、パーツの構成や価格にも影響するのではじめに決めましょう!
デスクトップPCの特徴
こんな特徴があります。
- 持ち運びしにくい(できないと考えるべき)
- 電力の消費量が少なくない
- 設置するスペースが必要
- 持ち運ばない分耐久性はあまり気にしなくてよい
- パーツの変更が可能でカスタマイズ性に優れる
- コストパフォーマンスを上げやすい
パソコンを持ち運ばない人はデスクトップがおすすめです。
ノートPCの特徴
- 持ち運びしやすい
- 電力の消費量が少ない
- たためるのでスペースを取りにくい
- 耐久性はそこまで高くない
- 一度買ったらスペックを変更しにくい
- コストパフォーマンスを上げにくい
持ち運びたい人はノートパソコン一択です!
もう少し詳しく知りたい方はこの記事で比較しています。
予算に応じたBlender用パソコン!学生や初心者におすすめのスペック
予算に応じて選べるPCのスペックは異なります。
ただ、映画に使うような超本格的な映像でなければそこまで高いスペックは必要ありません。
初心者さんや学生さんがBlender用のパソコンを買う場合は、手ごろな価格帯で手に入るパソコンを選びましょう。
はじめからハイスペックなパソコンは必要ありません。
【初心者におすすめ】10万円未満のリーズナブルなPC
この価格帯では、基本的にノートPCや低価格なデスクトップが中心となります。
- CPU:Intel Core i5 または AMD Ryzen 5
- メモリ:16GB
- GPU:内蔵GPU
- ストレージ:256GB SSD
Blenderの基本的な操作や簡単なモデリングには十分ですが、レンダリングには不向きです。
ただ、時間がかかるだけでレンダリング自体は可能なので練習用に予算を抑えたい人はこのスペックからはじめても悪くないです。
少しでも遅い・重いと感じるのが嫌な人は絶対におすすめできません。笑
7,8万円なら買えるけど10万以上の価格帯だと半年以上準備しないと無理そうって人、今すぐPCを買って基本を覚えるほうがいいです。
なぜなら時間をかけると多分Blenderやらずに終わってしまいます…後でまた言うけどそれは本当にもったいない!
万が一Blender飽きちゃっても出費は抑えられてるし、他の用途に使っていけばOKです!(前向き)
10万円台~約20万円のミドルスペックPC
この価格帯であれば、Blenderのモデリングや軽めのアニメーション作業が快適に行えるPCを選ぶことができます。
- CPU:Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 以上
- メモリ:16GB 以上
- GPU:GeForce RTX 3050 Laptop 以上
- ストレージ:512GB SSD 以上
Blenderのほとんどの操作がスムーズに行え、ある程度負荷のかかるレンダリングも可能です。
10万円くらいからGPUを積んでいるパソコンを手に入れられますが、より快適さを求めたい人は20万円近くの価格帯を選ぶのがおすすめ。
ノートパソコンであればcore i7/Ryzen 7最新世代、メモリ16GB、RTX 4060 Laptopで20万円くらいになると思います。
Blender初心者のPCセットアップ方法と最初にやるべきこと
PCを購入したら、最初にBlenderのダウンロードとインストールを行いましょう。
Blenderをインストールして設定を行う
まずは、Blender公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードし、インストールを行います。
インストールしたあとはBlenderの設定で使用するGPUを選択するなど、作業がスムーズになる設定を行いましょう。
まとめ:Blender初心者に最適なパソコン選びは予算で選ぶのがおすすめ
Blenderを快適に使うには、自分の目的や予算に合わせたPC選びが重要です。
まずはデスクトップPCとノートPCのどちらを選ぶかを決めてから、予算に合わせてエントリーレベルかミドルレンジかを選びましょう。
でも何よりも大事なのはBlenderの練習を今すぐにでも始めることです!
先を見越して性能が高いパソコンを選ぶのもいいですが、予算を確保するために長い時間をかけるのであれば、まずはエントリーレベルのパソコンでスキル習得を始めるのをおすすめします!
時間がかかると【Blenderやってみたい!】っていうお金じゃ買えない情熱が薄れていくので一番もったいないです。
僕自身【やってみたい!】と思って始めたことが、後になって自分を助けてくれるという経験をたくさんしました。
ぜひその気持ちを一番大事にして新しい挑戦を始めてみてくださいね!!!
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