月間残業時間100h以上の激務→脱ブラックまでを振り返る。

転職

「デジケン」管理人のpannaです。長時間労働者が多い建築業界ですが、業界内で働く一員として長時間労働の実態から脱ブラック達成までを振り返ります。今の労働環境を変えたい人や転職を考えている人向けの記事です。

スポンサーリンク

月間残業時間100h以上の激務→脱ブラックまでを振り返る。

建築業界で働いていると話をするたびに長時間働いてるって話になる。やっぱそういう風に思われているんだなーと思うけれど、私は現在長時間というほど働いていません。残業時間だって普通にやっていれば月に20時間くらい。

今でこそそれくらいですが、かつては月100時間とか残業をしちゃう「ソルジャー建築設計者」でした。長時間働いている方々にとって少しでも好転のきっかけになればと思い、そこから脱ブラックを実感するまでの経験を振り返ります。

私が経験した長時間労働の実態と原因

長時間労働にも様々な種類があると思いますが、私の場合はどれほど残業しても仕事は終わらないと考えていました。圧倒的な量ではあるけど難易度が高いわけではない。しかし、さばいていくことも能力と考えると担当物件の数が能力に見合っていなかったわけです。やれどもやれども仕事は終わらず、日常的に会社に泊まっていましたし、当時振り返ると相当異常な状態でした。

内的要因としては以下のとおりです。

  • 与えられている物件数をこなす能力がない
  • プラン変更の度に同じ作業を繰り返す非効率的な進め方をしている
  • 終わらせることしか考えていないために業務に対するモチべーションが上がらない

人のせいにしたいわけではないですが、自分以外の原因もあったように思います。

  • マネージャーの業務量も多いためにマネジメントする時間がなく部下の残業地獄を放置
  • 協働する設計者も忙殺されているために情報の交換が滞り手戻りが異常に多い
  • 効率の悪さからくる人工浪費によって物件数を増やさざるを得ない

すごく悪いサイクルで働いていたんだと実感します…

▽当時の無茶振りを振り返った記事はこちら▽

経験した無茶ぶりを分析して分かった上司の考えと対策

悪あがきが生む変化

そんな状況をみんな実感しながらもなんとかまわっていくのを良しとして過ごしていました。でも建築雑誌を見ると楽しそうな仕事ばかり。なんとかしなきゃという思いで私は自らの作業の自動化を進めました。プログラムを勉強したり3次元で設計するべく新しいツールの習得を寝る間を惜しんで進めたのです。

成果が出るまでの努力は、傍から見たらただの悪あがきに見えたかもしれません。実際にそういう声もありました。CGで遊んでるのかと、設計者がなんでプログラミングやってんだと。

しかし、数カ月が経つとなんとなく仕事に余裕が出てきて検討してみたいことに手を出し始めます。おそらくこのタイミングで成果は出ていたのかもしれませんが、長時間働くことが普通であったために、その空いた時間に他の仕事をもらったりするような動きをしていました。今思えば空のやりがいに目がくらんでそれをうまく使われていたのかもしれないほど、長時間労働が少しでも改善されているという実感はありませんでした。

しかし、デジタルツールを身につけることで確実に設計の効率は上がったし、それまでできなかった提案が通るようになったと実感できました。また、身につけたものがすぐに実務に生かせるんだということも理解できました。長時間労働の内的要因のモチベーション以外は解消されていたように思います。

▽その時に習得したスキルはこちら▽

建築設計のデジタル化に必要なツールやスキルの紹介

ブラック企業不適合者の行く末

仕事の効率を上げたり他の人を手伝ったりする変化はあれど、待遇が良くなったり適切な検討時間を与えられるような変化はありません。数年もそんな過ごし方をしていると少しずつ疲れがたまっていきます。

結局、私はその労働環境に耐えられない「ブラック企業不適合者」でした。心身ともに疲れてしまい、仕事からいったん離れて建築で本当にやりたいことを考えてみようという決心が付いたところで会社を辞めました。

それからしばらく自由な暮らしをしていましたが、デジタルツールの勉強の習慣だけはなんとなく残っていました。仕事ではなかったけどツールで遊んだりするのが楽しかったように記憶しています。ある程度ですが、転職や退職に対して不安のないスキルを持っているという認識もありました。

脱ブラックのきっかけ

定職に就かねばと段々思い始めましたが、やっぱり建築の設計をして過ごしたいという気持ちが強かったように記憶しています。今まで自主的に取り組んできたことが多く、ポートフォリオや興味関心をまとめることには苦労しませんでした。求められてもいないけどまとめた資料は企業へのアピールとしてはなかなか効果があり、すぐに採用が決まりました

他の人との連携不足によって大量の手戻りをした経験から、どうせなら他の人の時間を作る働き方が好きになっていたこともあり、PCがやればいいことはPCにやらせるという方針で自動化を進めました。

デジタルツールを使うことが得意であるのと、自由な社風も相まって自動化や効率的な働き方が非常に浸透しやすい環境でした。これまでやっていた事とそんなに変わらないのにここまで時間ができてしまうのかと驚くほどです。

今の環境から抜け出しにくいというのもすごく理解できますが、会社は他にもたくさんあります。適切に準備を進めて転職活動をすることで、きっと自分に合う会社を見つけることができます。個人の頑張りでどうにかなっている会社で模索するより、スキルを評価してくれるところへチャレンジしていくことが重要!私は転職をきっかけに、長時間労働の外的要因を解消できました。

デジタルツールによるワークフローの改善はブラックを滅する

結局デジタルツールによってワークフローが改善され、激務から解放されることとなったわけですが、ワークフローの改善は自分だけ美味しいわけではありません。建築の設計は一人でやることじゃないので、ワークフローの改善はそのまま周囲の人へ影響します。その人たちの時間を作ったり、見えないところでいいことが起きます。

企業は複雑なものだと思うので、なにか一つが変わっただけでは大きく変わりません。ですが、少しの変化が別の変化を生んで、気がついたらそんなに働かなくても大丈夫なワークフローができていきます。

他の人の時間を作ることが自分の技術や市場価値を高めたり、会社のワークフローを良いものへと変化させたりするんだと理解しました。その一つの手段として、デジタルツールを信じています。

建築の設計に使えるデジタルツールはネットや書籍で独学習得可能です。そして、覚えたことは実際の業務にすぐに活かせます

まとめ

  • 自主的に取り組む事で得られるものは評価されるスキルになる
  • デジタルツールは独学習得可能ですぐに実務で使用できる
  • スキルを身につけると転職活動で苦労しない
  • 自動化で解消されるブラック要因はある
  • 今からじゃ遅いとかないので気になることは始める

自分を成長させ、自分に合う会社を見つけることで、仕事や生活の質は向上できます。かつての自分がそうだったように、環境を変えてみたいとか転職しようかなとかを考えている方はとても応援したくなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました