建築業界でデジタルデザインツールと言えばまず名前が出るのが【Rhinoceros(ライノセラス)】です。
ライノがここまで使われるようになったのは、プラグインであるGrasshopper(グラスホッパー)のおかげです。
しかも、ライノとグラスホッパーは独学で習得できます!
とはいえ、何から手を付けてよいか分からないという方もいると思います。
この記事では、「基本的な内容から中級者向けの内容までをカバーする書籍」を紹介します。
- Rhinocerosで学ぶ建築モデリング入門
- Rhinoceros+Grasshopper 建築デザイン実践ハンドブック
- Parametric Design with Grasshopper 増補改訂版 建築/プロダクトのための、Grasshopperクックブック
この3冊持っておけば基礎は学べるのではないでしょうか。その後のステップも併せて紹介しています。
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ライノセラスとグラスホッパーの独学本の紹介
私は実務でガシガシとライノセラスとグラスホッパーを使って作業しています。
この記事では、『設計で必要なライノとグラスホッパーのスキル』を習得できる書籍を紹介します。
パソコンの準備がまだの方はこちらの記事が参考になります。
Rhinocerosで学ぶ建築モデリング入門
ライノセラスを使って建築モデルを作成する本です。
世界的に有名な組織設計事務所である日建設計と、ライノセラスの販売や講習会を開いているアプリクラフト社まとめているところもポイントですね。ライノセラスで建築物を作る際に、どのような機能を使うか体系的に学ぶことができます。
ライノの操作はあまり自信が無いという人はこの1冊で建築モデリングを理解できます。
Rhino6対応とRhino7対応があるので購入時に確認しましょう。
ポイントまとめ
- 建築モデリングに必要な機能を体系的に学習できる
- ライノセラスを使ってパース作成が出来るようになる
- 超大手事務所と講習会を開く会社がまとめているため信頼度高め
- グラスホッパーではなくライノセラスの本です
Rhinoceros+Grasshopper 建築デザイン実践ハンドブック
ライノセラスはグラスホッパーとセットで使うことで、デジタルデザインツールとしてよりパワフルになります。ライノセラスを扱える方はこの本からでもよいです。
ちなみにグラスホッパーはデフォルトでライノセラスに搭載されているので、ライノセラスの画面上で「grasshopper」とタイプして実行してみて下さい。
この本では、グラスホッパーのコンポーネントの使い方を理解できます。建築の実務に必要な内容に絞ってあるので、その後の設計で使うステップに移行しやすいと思います。
ポイントまとめ
- 緑の表紙がRhino6.0対応
- グラスホッパーの導入書として最適
- 建築に内容を絞っているのでその後のステップに移行しやすい
Parametric Design with Grasshopper 増補改訂版 建築/プロダクトのための、Grasshopperクックブック
ライノセラスとグラスホッパーの基本的な使い方を理解した後で、おすすめなのがこの本です。
グラスホッパーを使用して複雑な形状を作る際の参考と練習にもってこいです。あの幾何学的な形状はどうやって作るんだっけというときに、辞書的な使い方もできるクックブックです。
著者のお二人は、デジタルデザインのプロフェッショナルで、様々な情報を発信し続ける先駆者です。とても参考になる書籍の一つです。
ポイントまとめ
- 基本を理解した後でやってくる「何したらいいのかな」を吹っ飛ばすクックブック
- 複雑な形状を作成するヒントがぎっしり詰まっている
- すぐに設計に応用できる
独学本を読んだ後のステップアップ
本を読んだ後に取り組むべき内容は以下の通りです。
- ライノとグラスホッパーを使って設計してみる
- フォーラムに投稿してみる
- コンポーネントを開発する
ライノセラスとグラスホッパーを使って設計してみる
まずは実務で使ってみましょう。学生の方は、先生が許せば設計課題に使ってみましょう。
ライノセラスとグラスホッパーはあくまでもデジタルデザインを行うためのツールです。
ツールの技術は実際に使って、試行錯誤を繰り返すことで伸びていきます。
オススメは、これまでアナログにやっていた作業をライノとグラスホッパーでの作業に置き換えてみましょう。
例えば、庇の見え方の検討や、線材で解析モデルを作成してみましょう。繰り返しのスタディにかかる時間が減るはずです。
フォーラムに投稿してみる
試行錯誤を続けているとよく分からないことがたくさん出てきます。
この形ってどうやって作るんだろう?
設計に取り入れ続けると分からないことが出てきますが、乗り越えることで新しいことができるようになります。
どうしても分からない時は、世界中のライノセラス+グラスホッパーユーザーが集まるフォーラムを見てみましょう。
質問したり、コンポーネントの情報を仕入れるのにもってこいです。
Grasshopperのコンポーネントを開発する
フォーラムで情報を集めても解決しないことが出てきますが、これはしょうがないです。
ただここまで来たあなたは、ライノとグラスホッパーの中級以上のユーザーと言えます。
この先は『オリジナルのコンポーネントを開発する』というステップが待っています。プログラミングのスキルがない方はC#を学ぶとよいでしょう。
『無いものは作ればいい!!』
それが出来てしまうのがライノとグラスホッパーの素敵なところです。
オリジナルの機能を作る作業は非常に刺激的な体験です。
独学本を読んだ後のステップまとめ
書籍の限界は突然やってきます。ある程度できるようになったら次の4工程をどんどん繰り返して新しい建築を目指しましょう。
- 試行錯誤を繰り返して物を作る
- 分からない所が出てくる & 新しい情報がほしくなる
- フォーラムに投稿して情報を集める
- それでも情報がなければ自分で作る
まだライノセラスとグラスホッパーに手を出していない方は、このページをきっかけにデジタルデザインを始めましょう。
まとめ:ライノ・グラスホッパーは独学習得できる
ライノセラスとグラスホッパーを独学で習得するための書籍を紹介しました。
ライノ初心者さん向け
グラスホッパー初心者さん向け
ライノとグラスホッパーの
基礎を理解した人向け
自分に合う書籍で着実にスキルアップしていってください!
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