業務用デスクトップPCやゲーミングPC買いたい時によく使うBTO(Build To Order)ショップにはたくさんの種類があります。
その数多くあるBTOショップの中でも高い知名度を誇る大手ショップの一つがマウスコンピューターです。
乃木坂46やマツコ・デラックスさんやホラン千秋さんをCMに起用できるほどの大手ショップです。
ただ有名なだけでは大事なパートナーであるパソコンを任せられませんので、マウスコンピューターがどんな特徴のあるBTOショップなのか、また、どんな人に向いているのか解説します。
マウスコンピューターの特徴 / 向いている人の簡単な結論
- ユーザーの用途に合わせたシリーズラインナップで買うべきPCが分かりやすい
- カスタマイズの種類が豊富でほしいスペックが見つかる
- 注文を受けてから国内の自社工場で1つずつ手作業で組み立てる
- パソコンの調子が悪い時の修理完了目標時間が3日間
- 24時間365日、年中無休で電話サポート対応してくれる
- 届くパソコンの品質が不安な人
- 購入後のサポート体制が手厚い方がいい人
panna(パンナ)| 建築デジタルの専門家
大学・大学院で建築学を専攻し、修了後は設計事務所へ入所。現在はBIMの仕事をしています。
建築デジタル歴は10年以上。Rhino+GrasshopperとPythonを大学生時代から使い始め、2017年からAutodesk RevitでBIM推進開始。
パソコンを使って副業をしています。これまでに購入したパソコンは8台になりました。
大手BTOマウスコンピューターを見て
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安定した品質を保つ生産体制も確認できます!
大手BTOメーカーマウスコンピューターの特徴
マウスコンピューターの特徴をまとめました。
大手BTOメーカーだけあって高い品質管理体制、サポート体制、豊富な商品ラインナップが特徴です。
ユーザーの用途に合わせたシリーズラインナップで買うべきPCが分かりやすい
どうやって買うパソコンを選んでいますか?
欲しいスペックが決まっている人、ノートパソコンを買う事だけ決まっている人、コスパのいいパソコンが欲しい人、なるべく性能の高いゲーミングPCが欲しい人など状況は様々です。
重視するポイントは人によって変わるし、状況が変われば買うべきものも変わります。
マウスコンピューターは次の4種類の探し方ができるので欲しいものを探しやすいという特徴があります。
マウスコンピューターでのパソコンの探しかた
- ブランドから探す
- 形状・タイプから探す
- 用途・目的から探す
- セール/アウトレットから探す
ユーザーの用途を想定したコンセプトを持つ4つのブランド
マウスコンピューターには4種類のパソコンブランドがあります。
- mouse:おうち使いからお仕事まで幅広いニーズに対応
- GTUNE:高性能ゲーミングPC
- DAIV:クリエイター向きPC
- MousePro:ビジネスユース前提のPC
ユーザーの使い方を想定してブランドコンセプトが決められているので自分がどのブランドからPCを探すべきか分かりやすいです。
建築業界でよく使われているようなRhinoなどのソフトを使う場合を考えると、ゲーミングPCのGTUNE、クリエイター向きPCのDAIV、MouseProから快適に作業できそうなスペックのものを見つけられます。
形状から欲しいパソコンや周辺機器を探す
デスクトップやノートパソコンの購入ができるのはなんとなく想像が付くかと思いますが、タブレットPCやディスプレイやその他周辺機器の取り扱いもあります。
BTOはカスタマイズしたデスクトップパソコンを組み立ててくれるだけのサービスではありません。
特に、タブレットPCはかなり安い価格帯(1万円代から)があってOSもWindowsなので重い作業が必要ない場合のお供に超オススメです。
ブログとか雑誌寄稿の文章とか、移動中の書きもの作業にめちゃめちゃ最適なんじゃないかと思いますし、なによりこのタブレット端末は価格にビックリです。
マウスコンピューターはディスプレイも有名です。
マウスコンピューターは世界的に有名な1972年設立のiiyamaディスプレイを取り扱っています。
工場がある長野県発のディスプレイブランドで、30種類以上の厳しい品質試験を乗り越えた品質の高い製品を製造し続けています。
マウスコンピューターはディスプレイも有名です。
iiyamaブランドの推しポイントは費用対効果が高い所です。
記事執筆時ですが23インチ(ディスプレイ526mm x 295.5mm)で税込21,780円くらいで買えます。
ブルーライトの調整もできますし、映像端子も3種類(HDMI, DVI-D, D-Sub)対応しています。
Displayportに対応してほしいですが、この価格帯ならばしかたないでしょう。
IPSパネルという事で、応答速度5msでリフレッシュレートは一般的な値(最大75Hz以下)なので、ゲーミングモニターとして使うのであればもう少し上のモデルが良いと思います。
もちろんゲーミングモニターに最適な製品もあるので、普通の事務作業からゲーミングモニターPCまでがお手頃価格で手に入るというイメージです。
マウスコンピューターの
ゲーミングモニターの仕様を見る
用途・目的から探すことができる
どんな用途で使うかなど目的がはっきりしていると迷わず選ぶことができます。
画像のように7種類の目的に合わせて製品を紹介してくれています。
パソコンのブランド4種類やタブレットPCなど、取り扱いのあるパソコンを用途から絞っていけるのは分かりやすいです。
セールページから探すことも
コストを重視する場合に見ておきたい期間限定のセール情報もサイトトップページに分かりやすく書かれています。
欲しいスペックはあるけどまずはセールチェックしておきたいですよね。
1,2年前くらいに発売されたGPUで十分というような感じに、最新の高い超高性能グラフィックボードじゃなくていいしコストが大事って場合にすごくおすすめです。
記事執筆時に開催されているセールでは最大税込8,8000円引きの製品がありました。
カスタマイズの種類が豊富でほしいスペックが見つかる
建築業界での用途を考えると、Adobe関連のグラフィックソフト、RhinoやBlenderなどのCGソフト、RevitなどのBIMソフトの使用が考えられます。
例えばAdobe関連の使用を想定したDAIV Aシリーズでは4種類のGPUに合わせたA5, A7, A9シリーズがあります。
初心者にもおすすめクリエイター向きPC
DAIV A5のスペックを見る
使用想定ソフトとGPUが決まっていればスペックはほぼ決まりですが、将来パーツを増設したいなどあれば容量の大きい電源へカスタマイズできます。
他にも、メモリの増設やSSD・HDDのカスタマイズはもちろんキーボードなどの周辺機器を付けるか付けないかも細かく設定できます。
やりたいことがある方にとっては最適なパソコンを見つけるまでにかかる時間も少ないですし、シリーズの豊富さによってニーズを網羅できています。
注文を受けてから国内の自社工場で1つずつ手作業で組み立てる
マウスコンピューターで購入できるパソコンは長野県の工場(全部で3拠点)で組み立てられ出荷されます。
BTOのコンピューターの特徴としてはパーツのカスタマイズが行われることが多いので、たくさんの種類のパソコンに対応できる生産ラインになっています。
車のようにベルトコンベアーで流して作業するのではなく、1人が1台のパソコンの全工程を担当する「セル生産方式」で製造しています。
担当者が決まっているから問題が起きた時の責任の所在が分かりやすく、対処もスムーズに行えるという特徴がありますね。
組み立て完了後の検査は組み立てとは別の担当者が対応するそうです。
検査や試験はランダムな抜き打ち検査ではなく全ての製品で行われるので品質は高いと言えます。
大手メーカーだけあって製造の工程や品質管理の体制がすごく整っています。
パソコンの調子が悪い時の修理完了目標時間が3日間
工場が国内にあるので修理に出してから完了までの目標時間として3日間を設定しています。
パソコンは少しの期間でもなくなると作業ができなくなってしまう大事なパートナーなので、早く直してくれるのは安心感につながります。
ちなみに修理をお願いしたい場合は状況に合わせた問い合わせができるので困りません。
修理ページを見てみる(外部サイト)
修理依頼は4種類のパターンに分かれているので、自分の状況やパソコン知識に合わせた修理依頼が可能です。
4種類の修理依頼フロー
- 配送修理
- 持ち込み修理(サービスセンターやグループ会社の店舗)
- 出張修理(オプション契約必要)
- 部品発症サービス(自分で交換できる人)
購入後のサービスが手厚いかどうかはBTOメーカーを選ぶときに絶対に注目しておくべきポイントなので、マウスコンピューターはフローが決まっていて分かりやすいのが好印象です。
24時間365日、年中無休で電話サポート対応してくれる
電話サポートが年中無休で24時間いつでも対応してくれるというのはすさまじいアドバンテージです。
24時間いつでも対応しているのは同じ大手メーカーのドスパラくらいではないでしょうか。
大手ならではの手厚いサポート体制ですよね。
ただ、ネットに書かれている評判はあまり良くない事が多いです。
今回記事を書くにあたって複数サイトの口コミやSNSで情報を集めてみましたので口コミについても触れたいと思います。
口コミサイトでは「ひどい」など悪い口コミを見かけるけどほんと?…
ネットにはいろんな方向の情報が溢れていますね。
少し口コミサイトを調べるだけでも、マウスコンピューターの悪評がどんどん出てきます。
ネットで仕入れた良い評判・悪い評判はどちらも「ほんとにそうなの?」という視点を忘れない方がいいです。
例えばこんな評判が書かれています。
- ノートパソコンのヒンジ部分が割れたなど破損についての口コミ
- 起動している時のファンがうるさい、熱暴走するなど不具合についての口コミ
- 初期不良の対応が悪かったなどサポートセンターの対応についての口コミ
何をしていて書かれている内容は、問題が起こったあとスムーズに解決されなかったという結論の口コミがとても多いです。
口コミのほとんどが「何をしていて故障・不具合が起きたのか」が分からないので、本当にサービスやパソコンの品質が悪いという結論には至りません。
書かれている評判の中でひどいものだと「windows11が使いにくい、見た目が好きじゃない、カスタマイズの幅が狭い、前かったモノよりGPUの性能が悪かった」などなど…
(よくよく内容を見ると「自分が確認を怠っただけでマウスコンピューターのせいじゃないのでは…」と言いたくなってきます。
つまり、ユーザーが問題に至るまでの経緯がはっきりせず、マウスコンピューターがひどいと言えない口コミが多いんです。
パソコンは置いてある場所の環境や、使い方によっても寿命は大きく変わります。
持ち運びができるノートパソコンは持ち方ひとつでパーツにかかる負荷が変わって割れてしまう事もあります。(かくいう私も急いでいて片手でノートパソコンを掴みながらデスクから立ち上がってヒンジ部壊したこともあります…)
自分にとっては当たり前のことで壊れたパソコンを直してもらえなかったりしたら悪い評判だとなる気持ちも分からなくはないですが、少なくとも悪い評判の全てがマウスコンピューターのせいではないです。
100以上口コミ見てみましたが、星1に近づくほど感情的な意見が多かったです。
評価・判断する時は冷静に論理的にしないといけないですね。
マウスコンピューターに向いている人
整った品質管理体制の下で作られ、たくさんのカスタマイズの選択肢があり、購入後のサポート体制も整っている大手BTOメーカーのマウスコンピューターなので向いている人ははっきりしています。
- 届くパソコンの品質が不安な人
- 購入後のサポート体制が手厚い方がいい人
届くパソコンの品質が不安な人
購入したパソコンの品質が不安な方ってたくさんいると思います。
私も品質は高いほど安心と思うタイプです。
マウスコンピューターは組み立てワークショップを開いたり、工場の広報活動も盛んにおこなわれていて製造現場の透明性が高いです。
その工場で組み立てられてそのまま出荷されるので品質は一定の水準に揃えられていると言えます。
品質が不安な方は大手メーカーの品質管理体制の信頼感は選ぶときのポイントにしてもらえるとよいと思います。
購入後のサポート体制が手厚い方がいい人
24時間365日、年中無休のサポート体制はパソコンが突然壊れた時もすぐさま修理の依頼ができるので復旧までスムーズです。
HPの作りも分かりやすいので迷うことなく電話やLINEなどで連絡を取ることができます。
修理依頼時は「どういう経緯でどのような症状が起きているか」をしっかり整理しておくとスムーズな対応を受けることができます。
壊れただけではサポート側も対応ができず、悪い口コミに書かれているような「対応してくれなかった」というみんなが不幸せな結末がやってきます。
話を戻しますが、サポート体制が整っているのは安心感につながるので、何か起きた時に早く対応を始められるように手厚いサポート体制が整っているほうがよい人は大手メーカーのマウスコンピューターが適しています。
まとめ:大手ならではの品質管理・サポート体制が整ったマウスコンピューター
マウスコンピューターの特徴と向いている人について解説しました。
大手BTOメーカーだけあって、国内工場の品質管理など生産体制が整っています。
24時間サポートなのも大手メーカーならではです。
取り扱いのあるパソコンの種類も豊富です。
種類が多いだけでなく「用途から探す」など様々な方法でパソコンを探すことができるので、自分の目的に合わせて最適解へたどり着くことができるのもいい所です。
建築業界向けにRTX AシリーズのGPUを搭載したパソコンを用意していることも魅力の一つです。
大量発注も受けていますし、企業の担当者の方でどのパソコンにしようか悩んでいる方にとっては手厚いサポートも含めて選択肢の一つになると思います。
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