建築業界デジタルツール普及率アンケートの結果・考察

BIM関連情報

先日twitterで珍しくアンケートを使いましたのでその結果報告です。ご協力いただいた74名の皆様ありがとうございます。

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デジタルツールに関するアンケートの結果

ツイッターのアンケート機能を使ってみました。アンケートの内容は、「Revit, dynamo, Rhino(+Grasshopper)の中で業務レベルで使えるのはどれですか」という内容でした。

アンケートの結論は次の2点です。

  • デジタルツールを使える人はけっこういる!
  • ツール全部使えてプログラミングまでできる人は少ない!

アンケート概要

  • 実施期間:2020/09/17~2020/09/20
  • 回答人数:74名
  • 質問内容
    • 「Revit, dynamo, Rhino(+Grasshopper)の中で業務レベルで使えるのはどれか」
  • 回答項目
    • Revit, dynamo, Rhino(+Grasshopper)
    • Revit, Dynamo
    • Revitのみ
    • Rhino+Grasshopper
    • 全て使えないけど覚えたい
    • Revit, dynamo, Rhino(+Grasshopper)とプログラミング(Python or C#)

アンケートの結果

アンケート結果を箇条書きにします。

  • 少なくとも一つはツールを業務レベルで使える人数:64/74人(86%)
    • Revit + dynamo + Rhino + Grasshopper:21人/74人(28%)
    • Revit + dynamo:10人/74人(14%)
    • Revit:16人/74人(22%)
    • Rhino + Grasshopper:10人/74人(14%)
    • Revit + dynamo + Rhino + Grasshopper + プログラミング:7人/74人(9%)
  • ツールは使えないけど覚えたいと考えている人数:10/74人(14%)

グラフにしてみました。

©デジケン:クリックで拡大

アンケートの回答項目になかった下記の項目も、未調査項目ですが重要だと考えてとして図の中に入れています。

  • Revit + Rhino + Grasshopperを使用できる(dynamoは使っていない)
  • デジタルツールは使えない、かつ、自分にはデジタルツールは必要ない
  • Revit + dynamo + Rhino + Grasshopperを知らない

デジタルツールに関するアンケート結果から考えること

「デジタルツールをどれか一つでも使えるという方」が8割以上いて、それ以外の方が2割弱であったところから、建築業界のデジタルツールの普及率は進んでいるといえます。一方でこのデータは、twitterで情報を発信・受信されてる方の中での割合なので、必ずしも建築業界全体にこの傾向が当てはまるとは言えません。

とはいえ、twitterを利用されている建築業界に所属する人(社会人学生問わず)の中での傾向を知るだけでも、自分の立ち位置を知るには十分参考になるデータかなと考えています。

デジタルツールユーザーの割合の高さ

まず気になる点は、デジタルツールユーザーの割合の高さです。74人の回答者のうち64人の回答者がデジタルツールを業務内で使用しています。8割を超えます。

そして、そのデジタルツールユーザー64人を次の属性に分けてみます。

  • 少なくともRevitを扱う事ができるユーザー:54人/64人
  • 少なくともRhino(+gh)を扱う事ができるユーザー:38人/64人

今回のデータでは、Revitユーザーのほうが多いという結果に至りました。(私の個人的な意見ですが、Rhino(+gh)ユーザーのほうが多くなると思ってたところがあったので少し驚きです。)

RevitユーザーとRhinoユーザーの割合に差が出た

©デジケン:再掲、クリックで拡大

現在BIMソフトというくくりでは、Revit・ArchiCAD・GLOOBEなどがありますが、Rhino(+gh)と機能とシェアが近いソフトウェアは国内ではあまりイメージできません。そのため、使えるソフトウェアという視点で質問した場合、傾向としてはRhino(+gh)ユーザー>Revitユーザーとなるのかなと考えていました。

これは想像の域を出ませんが、「Revit+dynamoユーザー」が「少なくともRhino(+gh)を使えるユーザー」の数と同じという点から、回答者のなかではRevitの使用をメインに業務・作業されているの方が多かったのかもしれません。

また、Revitのみ使えるユーザーとdynamoまで使えるユーザーという選択肢があるのに対して、Rhino(+gh)は分けて考えていませんでした。Revit単独であれば使えるというユーザーが16人いたように、Rhino単独であれば使えるというユーザーの方が居るのかもしれません。

ソフトウェアを分けて考えるという細かい点もそうですが、所属・自身の業務内容や他のBIMソフトについての情報があるともう少し面白い分析ができそうですね。

RevitとRhinoは両方覚えるべきなのか

今回の結果では、Revit(+dynamo)ならば使えるという方と、Rhino(+gh)ならば使えるという方を合わせると、デジタルツールのユーザー64人のうち半数以上になります。両方使えるという方はデジタルユーザー全体では4割程度でした。

どちらもパワフルなツールなので、現在片方を使えるという方は特に「RevitとRhinoは両方覚えるべきなのか」と考えるかもしれません。

個人的な意見では、両方覚えるべきです。

デジタルツールはどこまでいってもツールなので、それぞれ得意や不得意があります。そのため、扱えるツールが多ければできる事を何倍にも高めることができます。設計だからRevitを使えなくてもいいと考えてしまったり、Rhino(+gh)は設計に使うツールなどとツールの用途を限定してしまうと、ちょっともったいないように感じます。

他にも理由があります。建築の設計で使われているソフトの中で、「そのソフトにしかできない」ということはそんなに多くないと思いますが、「この作業にはこのソフトが向いている」ということはたくさんあります。データは本来ソフトウェアに依存するものではないからです。

しかし、ツールを覚えても目的は生まれません。どのデータをどう扱うか、データを使ってどんな目的を達成したいかと考えることで、適切なツールはなにか考えられます。また、目的を理解していてもツールを知らない人は目的に適したツールを選べません。

そのため、「RevitとRhinoに限らずツールは覚えるべき」だと考えています。

デジタルツールに関するアンケートまとめ

今回見切り発車でtwitterアンケートを使いましたが、分析段階でもっとほしいデータが出てきたりしたので、目的とツール選択のバランスは非常に重要だと実感しました…

  • デジタルツールを使える人はけっこういる!
  • ツール全部使えてプログラミングまでできる人は少ない!
  • 所属、業務内容、他のソフトウェアの情報があると結果が面白くなりそう!
  • ツールを覚えるだけでは目的は生まれない
  • データ活用の目的がないとツールを適切に選べない

また、機会があればアンケート実施できたら嬉しいです。ご協力いただきありがとうございました。

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