- 転職で後悔したくない…
- どんな良いこと、悪いことがあり得るの?
初めて転職する建築業界人は転職後のことをイメージしにくいと思います。
分からないまま転職していいのかな…
転職してからの事は分からないから不安になりますよね。
転職してから分かると後悔につながることもあるので、転職のデメリットとメリットをまとめました。
転職活動は情報が多いほど成功しやすいです。
良い面と悪い面を知っておけば、転職活動中にしっかり企業に確認してミスマッチを防ぐことができます。
しっかり把握して転職活動を進める中で不安を消していきましょう!
panna(パンナ)| 建築デジタルの専門家
大学院で建築学を専攻し、修了後は設計事務所へ入所。その後デベロッパーなどを経由してBIMのお仕事をしています。複数回の転職経験をもとに転職に役立つ記事をまとめています。
転職にはデメリットもメリットも存在する!
何か行動する時はデメリットとメリットの両方の側面を知るべきですよね。
あらかじめ知っておけば「こんなはずじゃなかった…」を防ぐことができます。
転職は絶対に後悔したくない…!
後悔してほしくないのでぜひ参考にしてみてください!
転職の6つのデメリット
転職することで起こり得るデメリットはこちら!
- 生え抜き社員であれば年功序列から外れる
- 現在受けている福利厚生が無くなる
- 給与が下がる可能性がある
- 職場環境が合わない可能性がある
- 転勤・引越ししないといけない可能性がある
- 担当する建物の種類が限定される可能性がある
生え抜き社員であれば年功序列から外れる
新卒入社の企業に勤めている人は「新卒社員としての年功序列」から外れます。
建築の設計者は入社5年目くらいまでは経験も浅く、どんな物件でも一人でこなすところまで到達するのは稀です。
そのため、それぞれの実力や実績を見られながらも、ある程度までは年功序列でステップアップしていきます。
年功序列から外れると良くないことがあるの?
20代の転職であれば今後の成長を期待しての入社もありますが、中途採用社員は即戦力として期待されて入社する場合がほとんどです。
転職した会社にはあなたの新人時代からの努力を間近で見てきた人がいない分、スキルや仕事の成果によって職能を示さなければなりません。
現在受けている福利厚生が無くなる
健康保険、年間休日数、有給休暇などの福利厚生は会社ごとに決められています。
当たり前だと思っていた完全週休二日制が週休二日制になってしまうこともあります。
休み関係は働くリズムにかかわるのでしっかり確認しましょう!
また、転職で大きく変わるのが退職金です。
例えば大卒新入社員として入社した会社を60歳で定年退職するケースでは、35歳で転職すると元の会社では勤続13年分に対する退職金となります。
仮に、転職先の企業に退職金制度が無ければ、それ以上退職金はもらえないという事になります。
福利厚生については入社前にしっかりと確認しましょう!
給与が下がる可能性がある
基本給ベースで考えると条件が良い場合でも、時間外勤務をほとんどさせてもらえない会社も存在します。
また、建築士は専門業務型裁量労働制の職種に当てはまるので、会社によってはみなし残業として収入の条件提示がされていることもあります。
ちゃんと確認しないと頑張って転職したのに年収下がっちゃいそう…!
職場環境が合わない可能性がある
転職先の職場環境が自分に合っているかどうかは入社してみないと分かりません。
精神的にはこれが一番心配なんです…
社会人になってからしばらく経って転職する人は、新しい会社の雰囲気や職場のノリについていけるかとっても心配だと思います。
転職活動時にどんな人が活躍しているか確認して、なるべく具体的な情報を集めて入社前後のイメージのずれを解消したいですね!
転勤・引越ししないといけない可能性がある
入社する企業によっては別の地域や別の国に引越しをしないといけない場合もあります。
また、設計事務所やゼネコンであっても、入社後に全国転勤がある会社もあります。
勤務地の条件は入社前にしっかり提示しておきたいですね。
例えば家族の世話をしながら働きたいので東京勤務しかできないなどの「求職者側の条件」をしっかり把握してくれる企業のほうが後から問題が起こらないので安心できますよね!
担当する建物の種類が限定される可能性がある
例えばゼネコンのような設計者がたくさんいる企業では、様々な設計グループに分かれて業務を進めています。
人材管理のためのチームというわけではなく、学校・病院・大空間建築物など、担当する建物の用途まで分かれている場合があります。
規模が大きい建物を担当する会社ではノウハウ蓄積のためにチーム分けがあったりします!
育成枠の中途社員として入った場合に、もしかしたら自分の希望する用途の設計を任せてもらえないことも。
自分の適性や希望する用途など入社前に調整しておかないと入社後のギャップにつながるので注意です!
転職の5つのメリット
転職することで起こり得るメリットはこちら!
- キャリアアップにつながる
- 給与が上がる可能性がある
- 新しい挑戦の場所を得られる
- 新しい職場環境を得られる
- 新しい技術・リソースにアクセスできる
キャリアアップにつながる
これまでに身に付けた知識・経験をもとに今よりも大きい会社や、市場規模の大きい業種への転職によってキャリアの幅が広くなります。
転職するなら前向きにキャリアアップしたい!
企業によって施主も異なりますし、様々な用途の案件に携わった経験が積み重なりキャリアアップできます。
給与が上がる可能性がある
同じ建築業界でも、給与体系は会社によって大きく違います。
意外と会社によって変わるビジネスモデル。
何で稼ぎを出して、何にお金を使っているのかは企業ごと千差万別です。
営業、設計、施工、調達、積算、経営、管理など様々な部門を抱える企業もあれば、設計部門しか持たない企業もあります。
当然お金の入り方と出方が変われば、社員の給与も変わるため、転職によって100万円以上年収が変わることも良くある話だと思います。
新しい挑戦の場所を得られる
転職先企業によっては施主も大きく変わります。
施主が変われば担当する案件は大きく変わります。
民間の物件のみを扱う企業もあれば、国や官庁物件まで設計する企業もあります。
これまでに担当したことが無い規模の設計・施工を経験するのはとっても難しい事ですが、同時にすごくやりがいのある挑戦になります!
新しい職場環境を得られる
新しい人間関係、新しいオフィス、転職することで普段働く環境も変わります。
協力事務所もガラッと変わるので働き方も変わります。
仕事中あなたを取り巻く環境全てが変わるので、とても新鮮な気持ちで初心を取り戻すこともできます。
「働きやすいってこういうことか」と、新鮮な気持ちで働くことができます。
新しい技術・リソースにアクセスできる
転職することで手に入る技術・リソースの種類や質が変わることがあります。
企業が抱えているノウハウは、中に入らないと触れることができないため、キャリアアップ転職の大きなメリットです。
前職でめんどうだったことも便利なツールで解決できた!
そんな話もよく聞きます。
技術力の高い企業へ転職することで、働く人が持っているスキルも高度になるので、お互いに吸収しあって高めあえます。
技術職である建築業界人ならではの特別なメリットです。
まとめ:デメリットとメリットを理解して後悔の少ない転職を
転職後に後悔しないように、デメリットとメリットをまとめました。
良い面も悪い面も必ずありますが、事前に確認しておけば間違えにくい!
- 生え抜き社員であれば年功序列から外れる
- 現在受けている福利厚生が無くなる
- 給与が下がる可能性がある
- 職場環境が合わない可能性がある
- 転勤・引越ししないといけない可能性がある
- 担当する建物の種類が限定される可能性がある
- キャリアアップにつながる
- 給与が上がる可能性がある
- 新しい挑戦の場所を得られる
- 新しい職場環境を得られる
- 新しい技術・リソースにアクセスできる
どちらもしっかり確認して、気になることを振り返れば自分が何を重視して転職をしたらいいか分かりますよね。
転職活動は情報戦なので、気になったことは転職活動をサポートしてくれるエージェントに相談しましょう。
建築業界人は技術力がある専門職の方が多いので、時間が無くても転職活動を進められますよ!
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