建築BIMソフト【Autodesk Revit】の特徴を正しく知ろう

当サイトのリンクには広告が含まれています。

注目度が日増しに高まっているBIMソフトの中でお勧めなのがAutodesk Revitです。

この記事では次の事を達成できます。

Autodesk Revitの特徴を正しく理解できる

  • Autodesk Revitは単なる3DCADソフトではない
  • Autodesk Revitは最もBIMらしいBIMソフト
  • Autodesk Revitには建築物を情報化するための機能が備わっている

建築業界のデジタル化の現状とRevitの関係性

  • BIMはまだまだ発展中の概念である
  • 「2025年の崖」を乗り越えるためにデジタル化を進めるべし
  • Autodesk Revitはデジタル化の有効な選択肢の一つである
パンナ
パンナ

この記事を書いている人

  • BIM関連の経験は5年以上
  • 建築業界のデジタルツールの経験は10年以上
この記事のコンテンツ

Autodesk Revitとはどんなソフトか

Autodesk Revitは世界屈指のシェアを誇るBIMソフトです。

Revitがどのようなソフトなのか正しく理解するために、Revitならではの特徴を確認しましょう。

Autodesk Revitは単なるCADソフトではない

まず、Autodesk Revitは純粋なCADソフトではありません。未だに非常に沢山の方がCADソフトだと認識していると思いますが違うので覚えましょう。

CADとは「Computer-Assisted Drafting (Design)」の略です。純粋なCADソフトにはAutodesk社のAutoCADなどがあります。

その名の通りCADソフトはコンピュータが図面化作業を支援するという概念で作られています。しかし、Revitは図面化や設計を支援するためだけのソフトではありません。

Autodesk RevitはCADソフトではなくBIMソフトです。

Revitは最もBIMらしいBIMソフト

ご存知の通りBIMとはBuilding Information Modelの略です。簡単に言えば、BIMとは「建築物を情報化して管理活用する」という概念です。

建築物の情報化

Revitは建築物を構成するいろいろな部材を情報化して管理するための機能が詰まっています

Revitならではの建築部材の情報管理の仕組み

Revitでは建築部材を次のように階層分けして分類分けします。

Revitの情報管理の仕組み
  • カテゴリ:部位ごとに分ける
    • ファミリ:部位の中の特徴で分ける
      • タイプ:同じ特徴の中の寸法の違いなどで分ける
        • インスタンス:同じ寸法の中でも別々の独立した個体

この【建築物を情報として管理する機能】があることは、Revitが最もBIMソフトらしいBIMソフトと言われる理由の一つです。

現在Revitはどんな使われ方をしているのか

建築の生産活動の中で、Revitは【プロセスの省力化】を目的として使われています。

建築の設計にパラメトリックスタディ(数字や文字というデータの変更により検討を行う手法)を用いるようになったことで、今までより効率的に高度な検討が行われるようになりました。

情報の管理を得意とするRevitは、BIMという流行ワードに乗って生産活動のプロセスに組み込まれるようになります。

例えば次のような例が挙げられます。

Revitの使用例
  • 設計者
    • 図面などの成果物作成の自動化
    • 3次元モデルを用いた計画の可視化
  • 施工者
    • 設計で作成されたデータから施工図を自動作成する
    • ファブリケータとのデータ連携による工期短縮やコスト低減
  • 施主や運用会社
    • 代表的な利用例はまだ見られない?

BIMもRevitもまだまだ発展途上!

Revitは建築の生産活動の中で関係者の作業プロセスの自動化に使われています。しかし、BIMの概念では現在行われている情報の管理が目指すところではないと考えられます。

データは生産活動以外の用途にも使用でき、「建築や都市に付加価値を与えていく」可能性を秘めています。

デジタルな世界から現実世界へのフィードバックをライフサイクル全般で運用できるところまで行って、ようやくBIM本来の目的が達成されます。

デジタルとアナログの未来のどちらを選ぶか

デジタル技術はゆっくりと水面下で進行して突如今まで考えてもいなかった変化をもたらします。

他の産業ですでに起きているように、アナログな世界で生きている方はきっといつその波にのまれてもおかしくありません。

BIMやRevitはツールなので、持っておいて損はないのではないでしょうか。

デジタル化の一つの道、Autodesk Revit

情報管理社会は自覚のあるなしに進んでいて、所属するためには日常的な業務の情報化を進める必要があります。

その一つの選択肢としてAutodesk Revitはデジタル化に大きな役割を果たします。自動化まではマンパワーで太刀打ちできますが、その先のデータで戦う世界にアナログの居場所はありません。

デジタルツールを使い始める意味は建築業界が自覚しているよりもさらに意味のある選択かもしれません。

Revitの入門記事はこちら

当サイトではRevit Structureの入門記事を公開しています。

ためになったらシェアお願いします!

コメント

コメントする

この記事のコンテンツ